牧場案内


  放牧畜産実践牧場

  わが国の国土に根ざした草地を活用して畜産を振興することは、飼料自給率の向上のみならず、地域の環境や景観と調和した持続的な生産方式へ転換する上で極めて重要なことです。とりわけ、土・草・家畜が結びついた資源循環型畜産である放牧に取り組むことは、健全・低コストな畜産物の生産や環境負荷低減による国土・環境保全につながり、加えて家畜の主体的行動を抑制しない放牧は、動物福祉の観点からも期待されています。また、放牧畜産物は畜舎飼いのそれと比較して、共役リノール酸、カロチン、トコフェロール等の機能性成分を多く含み、消費者に望まれる特徴を有しています。
  当協会では、わが国の土地条件等に適応した放牧の普及啓発を行うとともに、放牧を主体として農業生産資材や労働力の低減を図り、環境保全と良質な畜産物生産を目指す放牧畜産を推進するため、平成13年度より実施してきた持続型草地畜産についての現地調査や検討結果をもとに、生産者側のみならず、消費者側からの視点も加えて「放牧畜産基準」を取りまとめ、その認証制度を平成21年度にスタートさせました(詳しくは「放牧畜産基準認証制度」のサイトをご覧ください)。放牧畜産を先駆的に実践している経営体を「放牧畜産実践牧場」として認証しています。現在、放牧畜産実践牧場は全国で120牧場が認証されています。(全国位置図を参照)

放牧畜産実践牧場一覧(令和6年2月現在)