放牧畜産って何のこと?

放牧畜産って何のこと?

放牧畜産とは、牛、馬、山羊、めん羊などの草食家畜を牧草などが生えた草地で飼育することです。 そこでは、肥えた土が養分たっぷりの草を育み、その草を家畜が食べることで乳や肉に変えてくれるのです。そしてまた、 家畜は草地の上にふんや尿をすることでこれが肥料となって土を豊かにする土-草-家畜の循環型農業です。

草地の上に落ちたふんは微生物などによって分解され、肥えた土へとなります。

放牧の現状

放牧は、オーストラリアやニュージーランド、アルプス山地、北米、南米、モンゴル、アフリカなど世界各地で行われています。

日本では、北海道、九州の阿蘇、東北地域などが有名です。

多くのみなさんが、牛といえば放牧地で草を食べている風景を思い起こしますが、実際には、経営内で放牧している農家 の割合は 20%未満で、そのほとんどは舎飼いと呼ばれる畜舎の中で飼われています。