放牧畜産って何？

美味しい！放牧

放牧畜産では、家畜がみずみずしい青草をお腹いっぱいに食べ、太陽の光をいっぱいに受け、ストレスなく育つので、その生産物である牛乳、バター、チーズなどの乳製品や肉は良質でおいしく、草からもらった機能性成分も豊富です。

放牧牛乳や放牧牛肉には機能性成分の一つ、共役リノール酸（ＣＬＡ）が多く含まれています。共役リノール酸(CLA)は、乳製品や牛肉に含まれている機能性成分のひとつで、免疫機能の改善、動脈硬化や糖尿病の予防・改善などの生活習慣病の予防作用が期待されています。放牧牛乳や放牧牛肉には、このほかにもビタミン A、E、放牧牛肉には脂肪の体内燃焼に効果が期待されるカルニチンやクレアチン、カルノシンなどの成分が多く含まれます。

さまざまな放牧

放牧草地で代表的なのは、牧草地です。牧草の生産量は季節により変化しますので、採草地の一部を採草後に放牧する兼用利用などで、牧草の生産量に応じて面積や頭数を増減するなどの工夫をしています。

阿蘇のような広大な野草地の放牧もあります。

最近では電気柵の利用で簡便に草地を囲うことができ、もともとが草地でなかった耕作放棄地や山間地でも放牧ができるようになりました。