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ノート 導入
 牛乳からできる製品
1生乳について
   乳はほ乳動物が産まれたばかりの子を育てるために分泌するもので,子の発育・成長に必要なすべての栄養分を含み,それぞれの動物に最も適した栄養バランスを保っていて,消化吸収されやすい状態になっています。子どもを産んだ雌の乳牛から搾乳した乳を生乳といいます。牛の搾乳体験などでは手でしぼっていますが,実際には機械化されていて,いっぺんに何頭もの牛からミルカーという機器で搾乳をしています。しぼるときには牛にストレスを与えないように,そして,衛生に細心の注意を払って搾乳作業が行われます。こうして搾乳された生乳は,ミルカーからパイプラインを通じて,バルククーラーという冷蔵保存槽に蓄えられ,5℃以下で冷やされたまま集乳を待ちます。これらの工程に使用されたシステムのすべてを1回ごとに殺菌・消毒して衛生管理しています。

牧場でできたものはどこへ,どんな方法で送られているか。
生産や販売に見られる仕事の特色
 ≪3年生:社会科≫


牛乳はどのような過程をへてつくられるか。
製品の新鮮さと安全性を保つためにどのような努力がなされているか。
生産に携わる人々の工夫や努力
 ≪5年生:社会科≫
牛乳には,どんな種類のものがあるのか。
品物の選び方
 ≪3年生:社会科≫
原料の入手にどのような工夫がなされているか。
製品の包装や保管,輸送はどのようにしているか。
遠くに離れた土地にできるだけ速く送るためにどんな工夫や努力がなされているか。
原料の入手や生産品の販売などの面での工夫や努力
 ≪5年生:社会科≫
2加工方法と製品の紹介
  ・牛乳
 最も一般的な牛乳は,“普通牛乳”(市乳)と呼ばれるもので,生乳に均質化(ホモジナイザーともいい,脂肪球を分解して脂肪分の分離を防ぐ)を施し,高熱で殺菌処理(超高温加熱殺菌:UHT法と呼ばれ,120〜130℃で1〜3秒間加熱)したものです。乳脂肪分は3パーセント以上,無脂固形分は8パーセント以上含まれるものと規定されています。牛乳は衛生管理されたオートメーション工場で,受乳・検査→清浄化→冷却・貯乳→均質化→殺菌・冷却→充填→検査→出荷という工程で製造され,それが保冷車で小売店へ運ばれて,販売されているのです。

・加工乳
 牛乳を原料としてクリーム,濃厚乳,バター,全粉乳などを加え,牛乳より成分を濃厚にしたものや,乳脂肪分を3パーセント以下にした低脂肪乳(ローファットミルク)などがあります。

・乳飲料
 牛乳または生乳から乳脂肪を除いた脱脂粉乳を主原料に,牛乳成分のほかの成分としてコーヒー,果汁,甘味料などを加えた飲料です。

  ・練乳
 牛乳を濃縮すると練乳ができます。砂糖を加えたコンデンスミルクと加えないエバミルクがあります。

・ヨーグルト
 牛乳や脱脂乳に乳酸菌や酵母を加えて発酵させ,カスタード状に凝固させたものがヨーグルトです。牛乳中のたんぱく質は乳酸発酵し,乳脂肪はさらに細かい粒子になっているので消化吸収されやすくなっています。また,乳糖の一部が乳酸に変わり,菌が作った乳糖消化酵素も含んでいるため,牛乳で下痢しやすい人でも食べることができます。

・チーズ

 牛乳の中のたんぱく質や乳脂肪,カルシウムなどが,レンニン(凝乳酵素)やスターター(乳酸菌)などを加えると固まる性質を利用したもので,この固まり(カード)と乳清(ホエー)に分かれたあと乳清を取り除き,発酵,熟成させたり,カビ菌をうえつけたりして,いろいろなチーズが作られます。ナチュラルチーズには,軟質で熟成させないカッテージチーズやクリームチーズ,軟質で白カビで熟成させたカマンベールチーズ,半硬質で青カビで熟成させたブルーチーズ,硬質で発酵させたゴーダチーズ,超硬質のパルメザンチーズなどがあります。プロセスチーズは,ナチュラルチーズを原料にして食べやすいように味を調整して作られたもので,殺菌処理されているため長期保存もできます。チーズはその製造過程で乳糖が取り除かれるので,牛乳を飲むとおなかをこわす乳糖不耐症の人でも安心して食べることができます。

・生クリーム
 生乳の中の乳脂肪は直径4ミクロンほどの小さな粒で,たんぱく質の薄い膜が囲んでいます。この膜は,内側に脂肪を包み,外側では水分となじむ性質がありますが,生乳をそっと置いておくと,この脂肪球どうしがくっついて上に浮かんできてクリーム状の層になります。この脂肪球の集まりが生クリームです。

・バター
 生クリームの中の脂肪球が,かき回されることでぶつかり合って膜が破れ,脂肪だけが粒状に集まります。これを十分に練り合わせたのがバターです。脂肪球の膜が破れることで,中に含まれているカロチンという黄色い色素が外に出てくるので,白い生クリームが黄色いバターになるのです。

・アイスクリーム
 牛乳や乳製品に砂糖や乳化剤,安定剤,香料などを加えて,低温でホイップしてから凍らせると,アイスクリームができます。種類は,その成分量により次のように分類されます。

アイスクリームの種類 アイスクリームの種類

・粉乳
 牛乳から水分や脂肪分を取り除くと,粉になります。水分だけを除いたのが全粉乳。脂肪分を除いたのが脱脂粉乳(スキムミルク)。そのほか赤ちゃんに欠かせない調製粉乳もあります。

・乳酸菌飲料
 脱脂乳を乳酸菌や酵母で発酵させたものを素にして,砂糖や香料,色素や果汁などを加えたものが乳酸菌飲料です。

こうしてつくられる牛乳・乳製品 簡単マップ
https://souchi.lin.gr.jp/fureai/help/gakusyu-w1.htm
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