北海道 中川郡中川町
丸藤牧場
17年前に新規就農し、現在では約70haの土地で総頭数80頭程度の牛を飼育しています。 平成29年(2017年)に放牧畜産実践牧場の認証を取得しました。 令和5年度農林水産祭では、『牧草を最大限に利用し外部依存度の低減を追求した低投入型放牧酪農』が評価され、畜産部門で内閣総理大臣賞を受賞しています。 その評価されたポイントは、草地の有機的管理で持続性の高い放牧システムの構築にあります。 栄養ベースで75%以上(飼料のTDN自給率は80%)を自家産の牧草で賄い、年間での濃厚飼料の購入量は約40t、肥料も発酵鶏糞が約21tと低投入型を実現しています。 牧草の要素としては栄養価、収量、し好性がありますが、丸藤牧場は、し好性を重視した草地管理を行っています。 丸藤牧場の牧草地は、その約半分が泥炭土という水はけの悪い不利な土壌条件下にあります。 それにもかかわらず、最適な草地管理を目指して、明渠や暗渠といった排水性を改善するための土地改良に取り組んできました。 また、放牧の規模や牧草地の面積、労働力、そして適正な牛の頭数などを考慮しながら適正規模を決定することが、持続可能な経営において極めて重要であると述べています。 草地の緻密な管理による、持続可能な放牧システムの詳細をご覧ください。