宮崎県 日之影町
岩田牧場
宮崎県日之影町の岩田牧場は、人里離れた燃えるような緑の中にあります。 使われていなかった山林や竹林を放牧地に造成し山間地放牧を実践しています。放牧期間は通年昼間放牧を行い、約20頭の黒毛和種を放牧で育てています。牛が好きなところへ自由に移動して行けるようにされている放牧地は9.7ha。牧場主の岩田篤徳(とくのり)さんは55歳の定年退職を機に、自宅の裏山に放牧地を造りました。1日中、のんびり自由に過ごす牛の本来の姿を追い求めたそうです。10年の歳月をかけて作り上げた造成地に、牧草の種を繰り返し蒔いて、見事な放牧地を完成させました。自慢の放牧地には、この期間を経て定着した牧草があります。シバ系 センチピードグラスとバヒアグラスです。この草種は、根をはった芝型牧草のため、台風の多い土地でも雨水は放牧地の表面を伝わって流れ、放牧地が国土保全にも有益な役割を果たしています。大自然の森に囲まれた岩田牧場は、2021年に放牧畜産実践牧場の認証を取得しました。