熊本県
池山牧場
熊本県阿蘇郡産山村の池山牧場は、牧草地、 野草地などを活用した肉用牛の放牧を行って います。 育てているのは「あか牛」。 和牛の一種で正式には褐毛和種 (あかげわしゅあるいはかつもうわしゅ)といいます。 池山牧場では繁殖牛24頭・育成牛2頭・肥育牛30頭 の飼養管理を行なっています。 そのうち繁殖牛24頭を放牧しています。 産山村は、阿蘇北外輪山と九重山麓が交わる 波状高原と急傾斜部分からなる高原型の農村で、 村の8割以上を山林と原野が占めています。 牧場主は井博明さん。 阿蘇の草原であか牛を育てて50年になります。 「牛は草で育てる」この地域では昔から放牧畜産 に対する確固たる理念が根付いています。 現在、牧場経営は娘婿の俊介さんが受け継いで います。 粗飼料の割合を35%まで増やして育てる 「粗飼料多給型肥育」を実践しています。 また、名水百選の池山水源の水も与え、 牛の健康を第一に育てています。 井さんは、築100年の古民家で民宿を経営し、 その一角で農家レストラン「山の里」の営業も 行なっています。 新鮮で肉厚なあか牛のステーキが評判。 店内はいつも大盛況です。 広大な阿蘇の草原で、すくすくと育てたあか牛。 その肉は消費者に自信をもって届けることが できます。 そしてまた、放牧によってこの阿蘇の大自然が これから先、未来に向かって守られていくのです。