資料館 牛の病気−2
質問3  BSEとは、どのような病気で、原因はなんですか?
BSEは、牛の脳(のう)と神経(しんけい)をおかし、脳がスポンジのようにすかすかの海綿状(かいめんじょう)になってしまうものです。この病気にかかった牛は、光や音にびんかんになったり、歩き方がおかしくなったりして、2週間から6か月で死んでしまうといわれています。日本では、2001年9月に、はじめてみつかりました。
原因は、牛の脳にあるプリオンというたんぱく質(しつ)の構造(こうぞう)が、BSEに感せんすることによって、正常なプリオンから異常(いじょう)なプリオンに変わってしまい、脳の細ぼうをこわしてしまうと考えられています。いままでの伝せん病は、こうていえきのようにウイルスで感せんしていましたが、BSEでは、感せんした牛の脳やせきずいがふくまれた飼料(しりょう)《肉骨粉(にくこっぷん)》をほかの牛が食べることによって感せんすると考えられています。


質問4  牛乳(ぎゅうにゅう)や牛肉は食べても安全ですか?
牛乳や乳製品(にゅうせいひん)は、国際(こくさい)的な機関が安全性(せい)を証明(しょうめい)しています。また、牛肉についても、平成13年10月21日から、肉になるすべての牛を検査(けんさ)しています。もし、感せんしている牛がいると、その牛は焼(や)いて処分(しょぶん)されます。このように、この検査に合格(ごうかく)しないかぎり、牛肉として店に出回ることはありません。みなさんが店などで買う牛肉は、すべて安全です。
食品として利用される牛の各部分
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