| 栽培概況 気象・生育・展示 |
・新品種を導入し展示して地域の飼料増産の普及につなげる。発芽及び初期生育は良好で、病害虫発生はなく、雑草の発生はほ場全体の5%未満と少なかった。本展示ほの施肥量は岡山県飼料作物耕種基準(H11年4月、岡山県)で示されている施肥量を満たしていないが、同基準で示されている標準収量4,000kg/10aに近い収量(3,667kg/10a)となり、収量性は高かった。播種量について収量性を比較すると、2kg/10aは3kg/10aより少なく、4kg/10aとした場合に3kg/10aより収量が増加しなかったことから、「きららワセ」においては、3kg/10aが最適と考えられた。播種時期については、気温が平年並みに推移した場合において、11月中旬に播種しても生育及び収量性に影響はないと考えられた。管内のイタリアンライグラス生産農家では、播種量を4kg/10a以上としている農家も多く、また、秋冬作のみの単作に取り組む農家がいる。今後、本展示ほで得られた結果を基に、管内農家が「きららワセ」を利用した二毛作栽培体系に取り組むことで、安定した収量の確保と自給飼料の生産拡大を期待できる。 |