| 栽培概況 気象・生育・展示 |
・飼料用稲の品質改善のため極晩生品種を導入し「たちすずか」と比較栽培展示した。田植え後の活着は両品種とも良好だった。生育期間の「つきことか」は対象品種「たちすずか」に比べて草丈が高く、茎数が多かった。葉色(SPAD)は8月下旬でも40と高かった。8月下旬の幼穂長は「つきことか」が1㎜、「たちすずか」が15㎜だった。出穂期は「つきことか」が9月25日、「たちすずか」が9月5日だった。収穫時の調査では、「つきことか」の草丈が高く、穂数が多く、穂長が短かった。坪刈りを10月25日に実施した。生草収量は「つきことか」がやや多かった。(「たちすずか」比108%)。実収は「つきことか」が6.2ロール/10a、「たちすずか」が5.7ロール/10aだった(1ロール270kg)。今回展示圃を設置した経緯として、地域で収穫機を順番に使用しており、当経営体が最後に刈り取りを行っているが、例年収穫が遅れ適期を外れてしまいロール品質が悪い。管内では「たちすずか」を栽培しているが、より晩生の「つきことか」を導入することで品質が改善するか検討するため設置した。品種特性どおり、「つきことか」の出穂は「たちすずか」よりも20日遅く、収穫適期(出穂30~40日後)を遅らせることができた。また「つきことか」は穂長が短く、籾数が少ないことから牛の消化に良い製品ができると感じた。一方、現在管内で使用している機械では長稈だと長い切片が残りWCS品質が悪化する可能性があった。また、出穂は遅かったものの、坪刈り時(10月下旬)には同じくらいの枯れ具合だったため、品質改善に繋がらなかった。現状の収穫体制では「たちすずか」の方が適すると判断された。 |