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日本は、牛やぶた、にわとりなど、家ちくのえさとして、
1年間に1600万トンもの穀物(こくもつ)飼料(しりょう)を輸入(ゆにゅう)しています。
このようにたくさんの穀物飼料を輸入している国があるいっぽう、うえに苦しんでいる人たちが世界中にたくさんいます。
また、異常(いじょう)気象や人口増加(ぞうか)などで、21世紀には、
世界的な食りょうの不足が心配されています。自分の国でえさをつくり、
それを利用したちく産の発展(はってん)が望まれています。
日本の山林や耕作(こうさく)ほうき地、
いねをかり取ったあとの水田などをもっと役に立てるようにするのがわたしたちの願いです。
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日本での放牧は、牧草の種をまいた放牧地で行われてきました。でも、放牧地はどこにでもたくさんあるというわけではありません。そこで、いまはあれ地になっている、くだものやくわなどをさいばいしていた土地《耕作ほうき地》に牧草の種をまいて、牛を放牧するという方法がとられるようになってきました。このようなあれ地を草地として利用することは、かん境(きょう)の面からも役に立つのです。
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