栽培概況 気象・生育・展示 |
・エンバク出穂期(1月21日)草丈121.5cm、生草重4,675㎏、乾物収量839㎏、乾物率18%、倒伏なし、病害なし。エンバク刈り取り前(3月18日)草丈153.2cm、生草重4,950㎏、乾物収量1,733㎏、乾物率34.7%、倒伏なし、病害なし。イタリアンライグラス出穂期(5月14日)草丈105.5cm、生草重2,050㎏、乾物収量379㎏。乾物率18.5%、倒伏なし、病害なし。新品種を導入し展示して地域の飼料増産の普及につなげる。全圃場において排水もよく、良い生育であった。一番草刈り取り時には、倒伏もほとんど見られず、「たちあかね」の耐倒伏性によるものだと考えられた。2番草は初期生育が遅れていた(原因は、後述)。初期生育は遅れていたが、令和2年4月は例年に比べ好天に恵まれていた(降雨量:82㎜(平年:164㎜))。したがって、収量は一定量確保できていた。栽培者は今年度は新たに混播で栽培した。今年度の圃場は水はけもよく、全体的には、順調な生育であった。2番草の初期生育が遅れていた原因は、一番草刈り取り時に、機械により圃場が若干荒れてしまったことによるのでは、という事であった。刈り取り時にも、茎の硬さ・太さ等問題はなく、ロール体型での収穫に適した品種ではないかという事であった。刈り取り後の給与(エンバク一番草)では、全体的に牛のし好性も非常に良いとの事。一方エンバクを始めて食べる牛や体が小さい牛は、茎の太さになれておらず、若干食べ残す場合もあったとのことであった。全体を通して、たちあやかの評価は高く、次年度以降も栽培したい意向である。
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