| 栽培概況 気象・生育・展示 |
・畑地での8月播き飼料用トウモロコシの適正品種選定に向けた栽培試験を行う。当地域は9月に台風の到来する地域であり、折損や倒伏が課題となっている。また、春播きと比較すると生育期間の積算温度が低く収量の確保が課題である。そこで地域に適した夏播き飼料用トウモロコシの選定のため収量性と耐倒伏性・折損抵抗性のある「なつひむか」の栽培試験および展示を行った。発芽率は高く欠株は少ない状況であった。生育初期には除草剤の効果もあり雑草の影響を受けずに順調に生育した。生育中盤にはハスモンヨトウがみられ茎葉の食害があったが、生育に大きな影響を及ぼすことはなかった。9月9日に通過した台風15号により供試品種以外の品種は全面倒伏したが本品種は倒伏することがなかった。しかし、2度目の10月12日に通過した台風19号の影響により本品種も影響を受け、折損がみられた。10月25日には大雨により圃場に滞水がみられたが、本品種の生育には影響は見られなかった。11月下旬に収穫予定であったが、圃場の状態が悪く畑に作業機が入れない状況であった。11月30日に霜が降り茎葉の水分が低下したため収穫時の収量が減収する要因となった。 |
