栽培概況 気象・生育・展示 |
・新たな栽培体系を取り入れ地域の飼料増産につなげるため、栽培展示した。放牧は4月26日から繁殖雌牛2頭より開始,5月26日から育成牛2頭を追加, さらに6 月 11 日より育成牛2 頭を追加し, 6 月 18 日現在6 頭を放牧している。 設置者によると牧養力はある程度高いと見込んでおり,年末までは放牧可能とみているとのこと。1)生育概要,栽培状況,病害虫,収量性,嗜好性,採食状況 等は播種一か月後の初期生育は良好で,イタリアンライグラスよりも良好であった。乾物収量においては,イタリアンライグラスが355kg/10aであったのに対して,フェストロリウムは464kg/10aと1.3倍程度の収量があった。2)今後の見通し(使用可能性,普及性)は、ほ場設置者はフェストロリウムは初期生育も良く,収量も良好であったので,今後も作付けを希望している。参考:同日播種、同日調査のイタリアン・ガルフは生草収量1,360kg、乾物収量355kg、生育概要,栽培状況,病害虫,収量性,嗜好性,採食状況 等は播種一か月後の初期生育が不良で,被覆度も一か月後で35%程度であったこともあり,収量調査では基準収量を大きく下回る結果となった。原因としては,播種当時は降雨量が多く設置ほ場は水はけの悪い土地であり,湿害を受けたとみられ,その後も中山間地であることから気温の低下により,生育不良となったと考えられる。
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