栽培概況 気象・生育・展示 |
・放牧地にペレニアルライグラスとシロクローバーを追播し、放牧草の採食量を確保するため、既存植生への定着をはかる。早春放牧利用後、7月上旬に追播、追播後は放牧利用し、効果を見た。シードマチックにて放牧地に追播をおこなった。圃場は、放牧圧を高めに利用。既存草丈の伸びは10cm程度であった。出芽状況調査(7月26日)。出芽は良好であったが、既存植生の勢いが旺盛。栽培者からは、放牧期間中、試験地で、牛がばらけるようになったことで採食量が上がっていると思ったとのこと。ペレニアルライグラス追播は草地更新せずに放牧地の植生改善ができることがメリットと評価している。また、過去の試験(H29年草地種子協会展示ほ事業活用)を踏まえて感覚的ではあるが、ペレニアルライグラスの追播効果を再認識している。終牧前の定着調査(10月7日)。播種機の溝も牛の踏みつけにより埋まり、道東1号の定着が確認された。個体数は植生割合に明らかな影響をおよぼすほどの変化は見られなかった。来春の植生を確認する。考察、栽培者の追播効果の認識は高いものの、草地更新と同等の播種量コストに見合った収量性があるかは不明。栽培者は今後の植生を見ながら、ペレニアルライグラスの追播をやっていきたいと意欲を見せている。自費の場合、播種量をそのままやるかは未定だが、ペレニアルライグラスの試験展示圃場として定着効果が確認でき、事業意義が高いものと考える。
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