栽培概況 気象・生育・展示 |
・水稲後作の水田における新たなイタリアンライグラスの品種を栽培し、地域の飼料増産につなげる。 普通期水稲の収穫を終えた水田裏でのイタリアンライグラス作付けは12月後半まで遅れる場合が少なくない。新たなイタリアンライグラスの品種「Kyusyu1」「きららワセ」の播種を、担当農家が実施可能となった、12月22日に播種した。 収量調査は、2021年4月2日(両品種とも出穂期)、「Kyusyu1」の草丈113㎝、「きららワセ」の草丈83㎝。5月19日「Kyusyu1」草丈107㎝の開花期、「きららワセ」草丈118㎝の開花初期の2回刈りを行なった。1番草収量はKyushu1が、2番草収量はきららワセがそれぞれ優った。合計収量は、良品種とも、ほぼ同じ収量となった。「Kyusyu1」は茎が大変細く、乾草調整に適していると考えられた。 「きららワセ」は再生力が強く、後作に水稲を作付けしない場合は、さらに3回目の再生草の刈り取りを行なうことが出来ると考えられる。 12月22日の遅い播種であっても、諫早市においては、翌春4月以降のイタリアンライグラスの収穫を十分に得ることが出来る。
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