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技術情報


  マニュアル/草地更新

●草地更新の方法

 草地更新には、全面的に耕起して施肥、播種を行う完全更新法と草地の表層あるいは播種床部分を破砕・ 攪はんして施肥、播種を行う簡易更新法とがあります。いずれの場合にも、草地の低収化要因をよくわきまえて更新方法を決め、優良な草種・品種を導入することが大切です。


完全更新法

  1. 収量の低下が大きく、期待収量か得られなくなった場合
  2. 土壌の理化学性か極端に悪化し、施肥効果が低下した場合
  3. 雑草が優占し、牧草密度か低下した場合
  4. 根群が集積し、ルートマットが厚くなった場合
  5. 早急に生産性を回復したい場合
  6. 他の飼料作物を導入したい場合
    などに適しています。


簡易更新法

  1. 土壌条件が比較的良好で、不良牧草や雑草の侵入程度か少ない場合
  2. 牧草密度の低下が比較的少なく、収量低下の程度が軽い場合
  3. 草種構成の改善を図る場合
  4. 地形が複雑であったり石礫や切株などの障害物が多く、耕起による更新が困難な場合
  5. 低コストで更新したい場合
    などに適しています。
 土壌の物理性の改善には耕起前の堆厩肥の施用が有効である。  低コストな草地の簡易更新法
 深さ30cmの細溝を切り、1工程で施肥・追播・鎮圧を行なう。前植生を抑圧するため、播種溝の両側へ除草剤を散布する。

土壌の理化学性の悪化による低収化草地の完全更新法
 施肥管理が適当でなかったために、土壌がりん酸不足になったり、酸性化した牧草地。土壌調査に基づいて必要なりん酸、あるいは石灰を施用してから反転耕起を行う。
 
低位生産性牧草や強害雑草が侵入した草地の完全更新法
 エゾノギシギシや低位生産性牧草が優占した草地の更新には除草剤(グリホサードなど)を全面に散布して既存草類を枯殺してから耕起作業を行う-グリホサード散布5週間後の枯死状態-左上のグリーンは既存植生
 
エゾノギシギシが繁茂した草地の完全更新手法
(西南暖地の場合・大分畜試)
エゾノギシギシは耕起後も実生が発生するので薬剤で完全に防除する必要がある。

トウモロコシなどを栽培してから牧草地に更新する方法
 エゾノギシギシなど強害雑草が繁茂している場合こは、トウモロコシなどを栽培してから牧草地に戻す方法もある―トウモロコシ畑にエゾノギシギシの発生が見られるが栽培管理により雑草は減少する。  牧草地に再び戻すときには、とくに鎮圧作業を十分に行って牧草の発芽・定着を図る。

急傾斜草地の簡易更新法
 下図の手順にしたがって6月にグリホサート剤を全面散布し、8月に火入れを行って優良牧草を播種した直後の状態―グリーンの部分は既存の牧草