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ノート 導入
 牛乳の栄養,成分
1牛乳の栄養について
   ほ乳類の産まれたばかりの子は親の乳だけを飲んで育ちます。そのため,乳は,たんぱく質,糖質,脂質,カルシウム,ビタミンなどの栄養素を十分に備えています。そして,どの栄養素も消化吸収されやすい状態になっています。
・たんぱく質
 たんぱく質は,肉や血をはじめ,骨,皮膚,髪の毛など,あらゆる細胞をつくる大事な栄養素です。牛乳に豊富に含まれているたんぱく質は良質だといわれますが,それは,人体で合成できない必須アミノ酸を含む19種類のバランスのよいアミノ酸で構成されているからです。
牛乳はどのような栄養素を含んでいるのか。
牛乳に含まれている栄養素は,どんな働きをするのか。
食品に含まれている栄養素と働き
  ≪5年生:家庭科≫
  ・糖質
 牛乳中の糖質は,大部分が乳糖と呼ばれるものです。この乳糖は,動物の脳や神経の発達に欠かせない成分です。また,腸内で乳酸菌を増殖させるえさになるので,その酸によって,腸内で有害な細菌が増えるのを抑える働きもします。さらに,カルシウムの吸収をよくするという重要な働きもあわせ持っています。
・脂質
 牛乳の脂質は乳脂肪といわれます。乳脂肪は直径4ミクロンほどの小さな脂肪球で,ビタミンAを溶かして吸収させやすくするという大切な働きをします。
・カルシウム
 牛乳の成分でカルシウムは,骨や歯の形成に欠かせません。筋肉や心筋を収縮させたり,体液のpHを一定に保ったり,神経系の刺激伝達物質として脳や神経が円滑に働くようにしたりもします。さらに,出血したときの血液凝固やさまざまなホルモンの分泌にも関与しています。このように,血液中で多彩な生理作用をつかさどっているため,カルシウムが不足するとイライラ感情が起こるとされています。

2カルシウムの大切さ
  ・カルシウムが不足してかかる病気
 カルシウムは生命活動にかかわる働きをしているため,食事からのカルシウム量が不足すると,体内のホルモン作用により,骨からカルシウムを溶かして利用します。その骨に含まれるカルシウム自体も,常に新陳代謝を繰り返し,生まれ変わっているので,代謝によって体外に排泄される分は,毎日の食事から補給する必要があるのです。食事からのカルシウムの補給が不十分で骨から補っている状態が続くと,骨の単位体積あたりのカルシウム量(骨量)が減って密度が粗くなっていきます。そして体重を支えきれないほど骨がスカスカになってしまった状態が骨粗しょう症なのです。
カルシウムを上手にとるにはどんな食事を作ったらよいか。
計画的な食事作りを考える
  ≪6年生:家庭科≫
  ・カルシウムを上手にとる工夫
 小腸からのカルシウムの吸収率は,食品の種類によって違います。カルシウムの多い食物の吸収率を比べてみると,牛乳53パーセント,小魚38パーセント,海草30パーセント,野菜18パーセントで,牛乳・乳製品が1番です。吸収効率のよい牛乳をたくさん飲むとカルシウム所要量は何の苦もなくとれるということになるのですが,食事の中の他の食品とのバランスから,脂質のとりすぎによる栄養のバランスの崩れなどに注意が必要です。それで,成人の場合1日600mgとされているカルシウム所要量を上手にとるには,おおよそ「牛乳・乳製品で300mg,小魚や野菜,海草などから300mg」という比率でとるのがよいとされています。
 摂取されたカルシウムは,体を動かさないでいると骨には沈着しないでそのまま尿に排出されてしまいます。十分な運動によって体に刺激を与え,骨の新生を促す必要があります。

3牛乳の白さの秘密
   もともと白い色素は食物の中にはなく,白色光(太陽の光のように特別の色がない光)をすべて反射してしまうものが白く見えているのです。これは,白い紙と黒い紙に光をあてると白い紙より黒い紙のほうが温かくなる,つまり,白い紙は光を反射していることからも分かります。では,牛乳が白いのは,牛乳の中の何に光が反射しているのでしょうか。
太陽の光と牛乳の白い色にはどんな関係があるのか。
光と物の性質
  ≪3年生:理科≫
   それは,たんぱく質のカゼインと脂肪球です。カゼインは直径120〜180ナノメートル(1ナノメートルは100万分の1ミリ)というごく小さな粒子で,熱で固まりにくい性質のたんぱく質で水に溶けません。このカゼインが牛乳の水分などの中に分散していて光を反射させているために,牛乳が白く見えるのです。もう一つの脂肪球も光を反射させますが,カゼインよりずっと数が少ないので,牛乳から乳脂肪を抜き取ってしまった脱脂乳も白さはあまり変わりません。

4牛乳を加熱したときの秘密
   水を沸騰させた場合は,泡立ちますが,蒸発していくだけです。ところが,牛乳を沸騰させると,すぐ牛乳全体が泡となってふきこぼれようとします。加熱された牛乳は,水と比べて液の中に水蒸気の泡ができやすいのです。この泡のまわりに,熱で変性したたんぱく質が集まり,薄く壊れにくい膜になります。さらに加熱を続けると,次から次へできてくる泡の膜が膨れ上がって,ついには,ふきこぼれてしまいます。
牛乳を加熱したときと水を加熱したときでは,どのような違いがあるのか。
水の変化
  ≪4年生:理科≫
   牛乳のたんぱく質のうち,熱で固まるたんぱく質は約20パーセントで,加熱すると,60℃をこえたあたりで変化が現れ,表面に膜ができてきます。この固まりには乳脂肪や乳糖など,他の成分も吸いつけられてしまうので,残りの牛乳の成分はうすくなってしまいます。膜を作らないためには,加熱しながら牛乳の表面をかき回すようにします。
https://souchi.lin.gr.jp/fureai/help/gakusyu-w2.htm
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